富士撮影秘話
富士の撮影はこれで3度目、撮影はいつも高校の同級生M君といっしょなのです。
M君は富士のエキスパートで、撮影ポイントの研究に余念がありません。
ここ大倉高丸は車で乗り入れられる林道からさらに45分歩く場所で山の稜線にあります。 M君も初めてのポイントなので夜の登山は危険との判断から、撮影ポイントでテントを張ることになりました。
夕方4時くらいにはここにたどり着きました。早速撮影ポイントをチェックして、テントを張る場所を決定した。テントを張り終えたら暗くならないうちに夕食の準備です。といってもカップ麺ですが。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 570x850
実は木曜日の夜の出発で3泊3日の撮影旅行だったのですが、あいにく土曜日の午前中までは雨模様で撮影はできていないのです。
大蔵高丸に着いたときも富士は雲の中でした、カップ麺をすすっているとようやく富士がちらちらと顔を見せM君は感動のあまり雄たけびをあげる。
実際少ししか見えなかったものの、感動的な場面でした。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1024x685
実はそこからが凄かった。
日が沈んだころ、星も瞬きだし快晴になってきました。早く富士が見たい思いもあり、なかなか寝付けないでいるうちに夜も更けてくる。
異様な音に目を覚ますと、風でテントが煽られてバタバタと音をたてている。山の経験の無い二人なので不安でなかなか寝付けない、夜中過ぎにはますます風は強くなる。
風は谷から吹き上げてきている、こんなに晴れているのに山の天気は分らないものだ。
朝も近づいてくると気温は下がりだし、3シーズンの寝袋では寒くてますます寝られない。幸い2セット用意してあったので重ね着をする、これは暖かい、生き返った気分だ。しかし風はさらに勢いを増し、最悪の場面も想定して対策を練った。
まあ、貴重品だけリュック詰めこんでテントを放棄するだけのことだが。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1530x1024
そんな不安で寝れないでいると、テントがライトで照らされる。だれか歩いてきている、こんな強風の中を歩いてきているので、てっきり山の管理者かと思った。なにか言われるのかなと聞き耳を立てていたが、なにも言われないまま過ぎ去っていった。
その後ライトは時間をおいて何度か通過していく。
4時半くらいになった。一度外の状態を確認しなければと外に出てみる、テントの中で感じるほど風は強く無い。
朝も近いこともあり不安はいっきに消えていった、それしにても寒い。この時間になると東の空がほんのり明るくなってくる。
大蔵高丸の山頂広場まで歩いていって驚いた、すでに10人ほどのカメラマンがいるではないですか。先ほど来のライトはカメラマンだったのです。
それにしても驚くのはこんな霜柱が立つ気温、ましてや風が吹き荒れる山頂で2時間も3時間も待機している人たち。私たちより年輩の方々もたくさんいる、恐れ入りました。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1024x740
負けてはいられないので、さっそくオニギリで腹ごしらえを済ませ撮影の準備に取り掛かる。手袋をしていないと指が動かないほど寒い。
今回は雲ひとつない快晴でしたが、そこに至るまでがたいへんな撮影。そのぶん日が昇って来たときの感動もひとしおでした。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 570x850
M君は富士のエキスパートで、撮影ポイントの研究に余念がありません。
ここ大倉高丸は車で乗り入れられる林道からさらに45分歩く場所で山の稜線にあります。 M君も初めてのポイントなので夜の登山は危険との判断から、撮影ポイントでテントを張ることになりました。
夕方4時くらいにはここにたどり着きました。早速撮影ポイントをチェックして、テントを張る場所を決定した。テントを張り終えたら暗くならないうちに夕食の準備です。といってもカップ麺ですが。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 570x850
実は木曜日の夜の出発で3泊3日の撮影旅行だったのですが、あいにく土曜日の午前中までは雨模様で撮影はできていないのです。
大蔵高丸に着いたときも富士は雲の中でした、カップ麺をすすっているとようやく富士がちらちらと顔を見せM君は感動のあまり雄たけびをあげる。
実際少ししか見えなかったものの、感動的な場面でした。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1024x685
実はそこからが凄かった。
日が沈んだころ、星も瞬きだし快晴になってきました。早く富士が見たい思いもあり、なかなか寝付けないでいるうちに夜も更けてくる。
異様な音に目を覚ますと、風でテントが煽られてバタバタと音をたてている。山の経験の無い二人なので不安でなかなか寝付けない、夜中過ぎにはますます風は強くなる。
風は谷から吹き上げてきている、こんなに晴れているのに山の天気は分らないものだ。
朝も近づいてくると気温は下がりだし、3シーズンの寝袋では寒くてますます寝られない。幸い2セット用意してあったので重ね着をする、これは暖かい、生き返った気分だ。しかし風はさらに勢いを増し、最悪の場面も想定して対策を練った。
まあ、貴重品だけリュック詰めこんでテントを放棄するだけのことだが。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1530x1024
そんな不安で寝れないでいると、テントがライトで照らされる。だれか歩いてきている、こんな強風の中を歩いてきているので、てっきり山の管理者かと思った。なにか言われるのかなと聞き耳を立てていたが、なにも言われないまま過ぎ去っていった。
その後ライトは時間をおいて何度か通過していく。
4時半くらいになった。一度外の状態を確認しなければと外に出てみる、テントの中で感じるほど風は強く無い。
朝も近いこともあり不安はいっきに消えていった、それしにても寒い。この時間になると東の空がほんのり明るくなってくる。
大蔵高丸の山頂広場まで歩いていって驚いた、すでに10人ほどのカメラマンがいるではないですか。先ほど来のライトはカメラマンだったのです。
それにしても驚くのはこんな霜柱が立つ気温、ましてや風が吹き荒れる山頂で2時間も3時間も待機している人たち。私たちより年輩の方々もたくさんいる、恐れ入りました。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 1024x740
負けてはいられないので、さっそくオニギリで腹ごしらえを済ませ撮影の準備に取り掛かる。手袋をしていないと指が動かないほど寒い。
今回は雲ひとつない快晴でしたが、そこに至るまでがたいへんな撮影。そのぶん日が昇って来たときの感動もひとしおでした。
NIKON D80 TAMRON XR DiⅡ SP 17-50mm 1:2.8 (A16Ⅱ) 570x850
by aitoyuuki32
| 2009-11-21 22:08
| 富士山
|
Comments(24)
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hono-masu at 2009-11-21 22:25
いい景色は苦労しないと撮れない時が多いと思っているのですが、
明け方の富士山撮影はもうそのまんまですね。
他の人達の防寒着もすごい。カメラ以上の装備ですね。
明け方の富士山撮影はもうそのまんまですね。
他の人達の防寒着もすごい。カメラ以上の装備ですね。
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butajack at 2009-11-21 22:52
こんばんは~、 aitoyuuki32 さん・・・。
そうかぁ~、やっぱいい写真を撮るためには
こう言う苦労が、あるんですよネェ~。
雲海の上に出る日の出は、また違った感動でしょうネェ~。
僕にはまだここまで、出来ないから駄目ですよネッ・・。
そうかぁ~、やっぱいい写真を撮るためには
こう言う苦労が、あるんですよネェ~。
雲海の上に出る日の出は、また違った感動でしょうネェ~。
僕にはまだここまで、出来ないから駄目ですよネッ・・。
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aitoyuuki32 at 2009-11-21 22:52
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aitoyuuki32 at 2009-11-21 22:55
butajackさん、こんばんは
去年は山荘に泊まったので楽をしましたが、今年は久しぶりに記憶に残る体験をさせてもらいました。
山での日の出はいつ見てもいいもんですね、是非見に行ってみてください。
去年は山荘に泊まったので楽をしましたが、今年は久しぶりに記憶に残る体験をさせてもらいました。
山での日の出はいつ見てもいいもんですね、是非見に行ってみてください。
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empiK at 2009-11-22 00:39
ウワぁ〜!!圧倒されました!こんな素晴らしい写真を撮るにはこれだけの努力もあるのですね!でも半端じゃなく寒いでしょうね。。。私はテントに寝るというだけでもダメなのですが,その上に寒さが加わったらなんだか想像できません! でもさすが皆さんカメラマン根性しっかりありますよね。写真見ていて本当に感激してしまいます。
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takeb6 at 2009-11-22 06:35
おはようございます。
すてきな写真は色々な努力に先にあるのですね。
その場所にいるための苦労、その光に会うための苦労、そして
最後は理想の天候に会える運、そのどれもが理想通りにならないから何度も撮りに出かけてしますのですね。それが風景写真の魅力ですね。お仲間との写真登山は楽しそうです。
すてきな写真は色々な努力に先にあるのですね。
その場所にいるための苦労、その光に会うための苦労、そして
最後は理想の天候に会える運、そのどれもが理想通りにならないから何度も撮りに出かけてしますのですね。それが風景写真の魅力ですね。お仲間との写真登山は楽しそうです。
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himakan at 2009-11-22 10:30
テントで一夜ですか~そう言った苦労がなければ素晴らしい富士は撮れないですね。
でも素晴らしい富士に出会えていいものが撮れるから苦労もなくなるんですね。
でも素晴らしい富士に出会えていいものが撮れるから苦労もなくなるんですね。
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ANGLE-C at 2009-11-22 18:56
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しんかい
at 2009-11-23 00:23
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okamoto-arch at 2009-11-23 07:06
苦労した人でないと味わえない感動があるのでしょうね。
そういう経験をしると、富士山の写真を見る目が変わります。
でも、クマが出なくて良かったですね。
わが家近辺はたまにクマが出没します。
まだ、見た事はありませんが、夜道の独り歩きと
朝早い散歩はちょいと恐いです。
そういう経験をしると、富士山の写真を見る目が変わります。
でも、クマが出なくて良かったですね。
わが家近辺はたまにクマが出没します。
まだ、見た事はありませんが、夜道の独り歩きと
朝早い散歩はちょいと恐いです。
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TAKA@仕事場
at 2009-11-23 10:04
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sansenkiso at 2009-11-23 10:19
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nikomaro at 2009-11-23 16:11
こんにちは!
私には一生行けないような場所なので、楽しく拝見させて頂きました。
しかも、お話しも上手く臨場感たっぷりでしたよ。(^.^)
最後の日の出のお写真は、流石の絶景ですね!
↓の富士のお写真も最高ですが、このくらいの写真を撮ろうと思えば
それなりに苦労しなければならない事を、改めて感じました。(^.^)
私には一生行けないような場所なので、楽しく拝見させて頂きました。
しかも、お話しも上手く臨場感たっぷりでしたよ。(^.^)
最後の日の出のお写真は、流石の絶景ですね!
↓の富士のお写真も最高ですが、このくらいの写真を撮ろうと思えば
それなりに苦労しなければならない事を、改めて感じました。(^.^)
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:23
empiKさん、こんにちは
テントを張るまでは、ほんとこんなところで寝るのかい。。。。。なんて不安がいっぱいでしたが、やってみると意外と快適。なんて思えたのはつかの間でした(x_x)
こんな経験はそんなにあるものではないので、貴重な体験をさせていただきました。
寒い中、夜明け前に登ってきた人たちにはほんと心から感心しましたよ。
テントを張るまでは、ほんとこんなところで寝るのかい。。。。。なんて不安がいっぱいでしたが、やってみると意外と快適。なんて思えたのはつかの間でした(x_x)
こんな経験はそんなにあるものではないので、貴重な体験をさせていただきました。
寒い中、夜明け前に登ってきた人たちにはほんと心から感心しましたよ。
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:29
takebさん、こんばんは
理想の天候、良い光にあえるのは確率の問題ですね。もちろん確率を上げるための努力をしてから出掛けていますが、最後は何度もチャレンジすることだと思います。
3回撮影に出掛けて、富士がみれたのは4/8の確率です。このくらいの確率なら運の良い方かな(^_^)
理想の天候、良い光にあえるのは確率の問題ですね。もちろん確率を上げるための努力をしてから出掛けていますが、最後は何度もチャレンジすることだと思います。
3回撮影に出掛けて、富士がみれたのは4/8の確率です。このくらいの確率なら運の良い方かな(^_^)
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:31
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:33
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:37
ANGLE-Cさん、こんばんは
栂池の冬にテントですごされた方が何をおっしゃいますだか~(笑)
軽装備でしたので、登山の1時間はそれほどのものではなかったですね。テントの朝ももっと寒いのを覚悟してましたが、シュラフの2枚重ねは効果絶大でした。
栂池の冬にテントですごされた方が何をおっしゃいますだか~(笑)
軽装備でしたので、登山の1時間はそれほどのものではなかったですね。テントの朝ももっと寒いのを覚悟してましたが、シュラフの2枚重ねは効果絶大でした。
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:40
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:44
okamotoさん、こんばんは
やってみると苦労がわかりますね、写真集をみるとほんとみなさん頑張って撮ってみえるのがわかります。
朝、登ってみえた方は鈴を鳴らしていたので、ひょっとするとクマ出るのかもしれません\(>_<)/
やってみると苦労がわかりますね、写真集をみるとほんとみなさん頑張って撮ってみえるのがわかります。
朝、登ってみえた方は鈴を鳴らしていたので、ひょっとするとクマ出るのかもしれません\(>_<)/
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:48
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:51
sansenkisoさん、ありがとうございます。
いえいえ、スキー場では今年からシニア割引の利く歳になってしまいました。
やはり良い写真を撮れるかは、良い場所に居合わすかどうかが一番のポイントのようですね。何事も行動しなくては始まりません、これからも精進します(笑)
いえいえ、スキー場では今年からシニア割引の利く歳になってしまいました。
やはり良い写真を撮れるかは、良い場所に居合わすかどうかが一番のポイントのようですね。何事も行動しなくては始まりません、これからも精進します(笑)
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aitoyuuki32 at 2009-11-23 22:56
nikomaroさん、こんばんは
大蔵高丸の写真、どれも同じようなものばかりでしたのでドキュメンタリータッチでアップしてみました(笑)
月の明かりが期待できない月齢でしたので夜景がなかったのです。
ほんとは日の出を撮ってる場合じゃなく、刻々と色の変わる富士を撮らなきゃいけない時でしたが、日の出は外せませんでした。
大蔵高丸の写真、どれも同じようなものばかりでしたのでドキュメンタリータッチでアップしてみました(笑)
月の明かりが期待できない月齢でしたので夜景がなかったのです。
ほんとは日の出を撮ってる場合じゃなく、刻々と色の変わる富士を撮らなきゃいけない時でしたが、日の出は外せませんでした。